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東野 圭吾 著

容疑者Xの献身

🏆 第134回 直木三十五賞受賞作/ガリレオシリーズ初の長篇
誰かの幸せのためだけに、人はここまでできるのか。
静かに燃える、不器用な愛のかたち。
作品紹介
天才的な頭脳を持ちながら、誰にも理解されないまま高校の数学教師として日々を送る石神哲哉。そんな彼にとって、アパートの隣室に暮らす靖子・美里の母娘は、唯一心を通わせられる存在だった。窓越しに聞こえる笑い声、通学路でのささやかな挨拶。何の変哲もないその日常が、孤高だった石神を、ただひとりの「普通の人間」に変えていく。

ある日、その母娘が抱えた重い秘密を知った石神は、彼女たちの幸せを守るため、自分のすべてを賭けて動き始める。求めるのは見返りでも感謝でもない。ただ、あの人が笑って生きていてくれること。それだけのために、天才は静かに、そして誰よりも激しく献身する。

物語のもう一方の軸にいるのは、石神の大学時代からの好敵手であり、唯一「天才」と認め合った物理学者・湯川学。旧友として、そして謎に挑む者として、湯川は石神の想いの深さに少しずつ気づいていく。数式のように緻密な仕掛けの奥に隠されているのは、トリックという名の、不器用で切実な愛の証明です。

「探偵ガリレオ」シリーズ第3作にして初の長編小説。2005年の刊行以来、累計290万部を超えるベストセラーとなり、2006年には第134回直木賞を受賞。ミステリーとしての完成度はもちろん、読み終えたあとにじわりと残る人間ドラマの重みこそが、多くの読者の心をつかみ続けている理由なのかもしれません。福山雅治さん主演で映画化もされており、小説・映像どちらから入っても楽しめる一作です。
読者レビュー
高評価
苦しい、悲しい、切ない。そして面白すぎた。こんなにも誰か一人のことを愛せるのか、こんなにも守ろうと必死になれるのか、自分がどんなに犠牲になっても。石神の想いの強さに、涙なしでは読めなかった。
出典:ブクログ 読者レビュー
高評価
読みやすく、すらすらと進み、ストーリーも面白い。天才数学者が愛する女性のために、命をかけて犯した罪は、結局報われずに終わる。謎が解ける終盤はハラハラ・ドキドキの展開で、この作家の作品がうける理由がよくわかった。
出典:Amazon.co.jp カスタマーレビュー
高評価
あらすじの通り、犯人は最初からわかっているのに、最後の最後になるまで本当のトリックには気づけなかった。彼女の最後の言葉がとても胸に沁みる作品で、東野さんの作品はどれを読んでも読後感が良いが、本作も決して期待を裏切らないと感じた。
出典:honto電子書籍ストア 読者レビュー
中評価
トリックや背景はなかなか良い。ただ、完全犯罪が成立していても最後は良心から自白してしまう、という展開に少し白けてしまった。頭が良い設定なら、そこまで含めて描いてほしかったし、覚悟があるならもっと貫いてほしかった。キャラクターを魅せる作品として見れば、星3くらいが妥当だと思う。
出典:Amazon.co.jp カスタマーレビュー(5つ星のうち3.0)
低評価
Amazonの低評価レビューをまとめたブログ記事によれば、否定的な意見の要点は主に「犯人の献身や愛情の動機に共感できない」「トリックの整合性に疑問がある」の2点に集約されるという。傑作という評判が先行しているぶん、期待値が高すぎて肩透かしを感じる読者も一定数いるようだ。
出典:ブログ「観劇感想メモ」(Amazonレビューの傾向を要約した記事より)
著者プロフィール
東野 圭吾
ひがしの けいご
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業後、エンジニアとして勤務しながら執筆を続け、1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。1999年に『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞し、2006年には本作『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞した。同書は第6回本格ミステリ大賞、2005年度の「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」でも各第1位に輝いている。代表作に『白夜行』『秘密』『手紙』『麒麟の翼』『マスカレード・ホテル』など多数あり、ミステリーを軸に幅広いテーマの作品を発表し続けている。
  • 1985年 第31回江戸川乱歩賞『放課後』
  • 1999年 第52回日本推理作家協会賞『秘密』
  • 2006年 第134回直木三十五賞『容疑者Xの献身』
  • 2006年 第6回本格ミステリ大賞『容疑者Xの献身』
書誌情報
著者東野 圭吾
出版社文藝春秋
文庫版文春文庫(ひ13-7)
発売日:2008年8月5日
ISBN: 978-4-16-711012-3 約394〜400ページ(版により差異あり)
シリーズ探偵ガリレオシリーズ第3作(初の長篇)
受賞第134回 直木三十五賞/第6回 本格ミステリ大賞
累計部数290万部超(文庫版の紹介情報より)
映像化2008年 映画化(福山雅治・堤真一・松雪泰子 主演)
こんな人におすすめ
🧮
論理と感情、両方の読みごたえがほしい人
天才数学者と天才物理学者の静かな頭脳戦を楽しみつつ、その裏にある人間の情の深さにも浸りたい方に向いています。
🎬
映像化作品も含めて楽しみたい人
福山雅治さん主演の映画も評判が高く、小説と見比べながら味わいたい方にもおすすめです。
📖
東野圭吾作品の入門として一冊読みたい人
直木賞受賞作として知名度が高く、東野圭吾作品を初めて読む方の入り口としてもよく挙げられる一冊です。
【参照元・出典について】
本ページの情報は以下の公開情報をもとに作成しています。
書誌情報・あらすじ:国立国会図書館サーチ/出版書誌データベース/文藝春秋 本の話/楽天ブックス/Amazon.co.jp 商品ページ
著者プロフィール・受賞歴:文藝春秋 本の話/紀伊國屋書店ウェブストア/楽天ブックス 著者紹介
読者レビュー:Amazon.co.jp カスタマーレビュー/honto電子書籍ストア 掲載レビュー/ブログ「観劇感想メモ」(Amazonレビューの傾向を要約した記事)
※レビューはすべて公開されている実在の感想をもとに要約・引用したものです。架空の内容は含みません。物語の核心的なトリックや結末には触れていません。